2022.07.20
向陽台病院はrTMS療法を始めました
2022年 向陽台病院はうつ病治療の選択肢を広げました。
うつ病の治療は入院を含めた「環境調整」、
医師による「精神療法」、
心理士による「認知行動療法」を含めたカウンセリング、
抗うつ薬など「薬物療法」等を組み合わせて行います。
うつ病は多くの方が上記の治療によって改善していきますが、
治療効果を得られにくい患者さんも3割程度おり、「治療抵抗性うつ病」とされます。
この治療抵抗性うつ病の患者さんの治療として効果が期待されているのが
2019年に健康保険の適用となったrTMS療法(反復頚頭蓋磁気刺激療法)です。
rTMS療法は、薬による治療を十分に受けたにも関わらず、効果が得られなかった成人の方が対象です。
rTMS療法は、頭部に当てた磁気コイルから磁気刺激を与え、神経伝達物質の放出を促すことで脳内を活性化させる治療法です。
なお、手術等により磁石に反応する金属が頭部にある方や、
心臓にペースメーカーを入れている方は、rTMS療法を受けることができません。
また、場合によりますがてんかん発作がある方や妊娠している方もrTMS療法を受けることができないことがあります。
適応については、主治医とよく相談してください。
2022年7月20日(水)